日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2023年4月5日声の出し方を意識しよう!

 

★ベーシックコース受講生の最大の悩みは『あがり症』


ベーシックコースの受講生に「今まで人前に出てあがった経験がある人は手を挙げてください」とお願いすると、ほぼ全員の手が上がります。このブログを読まれている方も人と話す際に緊張した経験をお持ちだと思います。そうしたあがり症の人がベーシックコースを受講すると、ほぼあがりをコントロールしながら話せるようになります。緊張する場面や緊張の仕方は人によって異なりますが、その原因は「話の内容や話し方に自信が持てない」ということにつきます。自信を持つためには、次のことを繰り返すのが最も効果的です。
・スピーチ原稿を作成してプロの講師に見てもらう
・それを何度も声に出して練習する
・練習して口慣れてくると話す意欲で出る
・人前で発表して以前よりも上手く話せて自信がつく
これによって過去、多くの方が自信をつけてあがり症を克服されています。


★あがり症克服後のKさんの課題


ところで、ある程度あがり症を克服して話せるようになったら、相手が聞きやすくて分かりやすい話をするということが次の課題になってきます。この課題の問題の所在や解決方法は人それぞれですが、この間、受講生のKさんからこういう相談がありました。

「おかげさまで以前よりも人と話す際の緊張は少なくなりました。しかし、最近、営業部門に転属になり、実年齢より若く見られるので営業先の人軽く見られて相手にしてもらえません。どうしたらいいでしょうか?」

確かに、Kさんは「大学生かな?」と思うくらい見た目が若いです。しかし、見た目の他にKさんの印象を若くしているものがありました。それはKさんの声です。Kさんの声はかなり高くて、相手に幼い感じを与えているのです。このことに気付いた私はKさんに「少し低い声で話してみましょう」とアドバイスしました。Kさんは私のアドバイスを素直に聞いて低い声で話してくれました。その途端、それまでのKさんの印象と異なり、大人びた感じになったのです。ご自身もその変化がハッキリとわかったようで、「声の高さで雰囲気がこんなに変わるんですね!」と驚いていました。

 

★声の高さで印象が変わる


Kさんの例のように、声の高さで人に与える印象は変わります。
高い声は明るく親しみやすい感じを相手に与えますし、遠くまで通ります。ベーシックコース2日間集中コースでは、地声が低い人には「少し高い声でスピーチしましょう。その方が音調が明るくなって聞き手によい印象を持って聞いてもらえます」とアドバイスしています。
一方で、低い声は聞き手に信頼感を与えます。人前に出てあがると多くの人が緊張で声が高くなります。また、女性には声が高すぎる人が散見されます。高すぎる声は逆に通りが悪くなります。そうした人には「少し低い声で話しましょう」とアドバイスしています。但し、低い声は明るい音調で話さないと元気がない印象を与えてしまうので要注意です。

私はセミナー講師を務めるときなどは意識して高めの声で話します。活気のある感じになりますし、後ろの人まで聞こえるくらいの通る声を出すことができます。一方で、電話に出るときには少し低めの声で話します。問い合わせのお電話などをいただくことが多いので、ご納得いただけるよう、信頼感のある声の出し方を心がけています。

ジャパネットたかた創業者の高田明さんは、テレビ通販の番組ではとても高い声で話をして、視聴者にインパクトと親しみを与えていました。しかし、高田さんの本来の声は低い声なのです。インタビューなどを聞いていると通販番組から受ける印象とかなり異なるので驚きまする。しっかりと使い分けをされていたんですね。

皆様もご自身の声の高さをチェックした上で、場面によって使い分けることを意識してみてはいかがでしょうか。

 

★話し方を総合的に学びましょう!


日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、上にご紹介した声の出し方の他、話の組み立て方、話し方、話す態度などコミュニケーション全般について講義で知識をお伝えし、実習でトレーニングすることで身につけていただいています。是非受講をご検討ください!
>横田章剛のブログTOP